ミニマリストしぶのブログ
2026.08.20 車と旅

ミニマリストしぶ、Apple本社に呼ばれる。ハンドバッグ1つで行くアメリカ5日旅の全荷物

ミニマリストしぶ、Apple本社に呼ばれる。ハンドバッグ1つで行くアメリカ5日旅の全荷物

Appleさんから取材の機会をいただいて、アメリカのApple本社「Apple Park」に行ってきました。日本のメディアでは初公開となるパッケージングラボ、iPhoneを分解するロボット「Daisy」の工場、そして発売前のiPhoneを限界まで壊す耐久性ラボまで潜入してきました。

スティーブ・ジョブズの影響で毎日同じ服だけを着るようになったミニマリストも多いはず。シンプル・ミニマルを極めた世界を代表するテック企業は、世界で一番「無駄を減らすこと」に真剣でした。

この記事は、その5日間のアメリカ旅をブログ用に再構成したものです。旅の荷物と過ごし方、iPhone開発の裏側、そして使い終わった製品がどうリサイクルされているのかまで、全部見せます。

Apple Parkビジターセンター

車で空港へ。今の僕の家はテスラです

ということで、車の中で暮らしているミニマリストしぶです。今回は東京から出発。車中泊で空港へ向かいます。

テスラの中で就寝

空港では「荷物を預ける必要がありますか?」「ありません」の即答でチェックイン完了。現地でも「しぶさんだけ荷物が少ない」と驚かれました。ミニマリストがマウントを取れる数少ないポイントが、手荷物を預けずにすぐ出られることなので(笑)。

ハンドバッグ1つ、5日分の荷物のすべて

ホテルにチェックインしたので、カバンの中身を紹介していきます。これがアメリカ5日分の荷物です。

カバンはいつも使っているユニクロのハンドバッグ。実は紐を調整するとショルダーバッグにもなる2WAYです。

5日分の荷物が入ったハンドバッグ

ガジェット編:iPhoneからスマートグラスまで

iPhone 17 Pro Max — メインのスマホで、普段のYouTubeもこれで撮っています。カラーはネイビー、容量は2TB。4K動画を1本撮ると300〜500GBなくなるので、一番容量の多いモデルにしました。背面にはMagSafeで貼り付くカードケースを付けて財布代わりに。中身はプライベート用と経費用のクレジットカード2枚、運転免許証、1万円札だけです。あとは、みんなに自慢したいのがこれ。Apple Payに入ったAppleからの入場インビテーション。ドヤ顔できます。

iPhone 17 Pro Max(ネイビー・2TB)

Galaxy Z Fold — 2台目のスマホ。YouTuberをやっていると「スマホでスマホを撮る」場面が絶対にあるので、カメラは常に2つ持ち歩いています。あとはパスポートと国際免許証。

MacBook Air M5 13インチ — 2026年に出たばかりのモデルの、一番特盛りスペック(メモリ32GB・ストレージ4TB)を買いました。仕事道具だし、AI時代だから一番いいパソコンを買おうと。4月に40万円くらいで買ったんですが、Apple製品の値上がりで今同じ構成を買うと60万円するので、大事に使おうと思います。

ミニマリストポイントはUSキーボード。ひらがなの刻印がなくてシンプルに美しいので、MacBookは10年ずっとUSキーボードで買っています。そして「Apple ParkでMacBookを開いて仕事する」のが今回の夢でした。

MacBook Air M5(ミッドナイト)

Ray-Ban Metaのスマートグラス — 「Hey Meta, Take a photo」でメガネから写真が撮れて、さらにリアルタイム翻訳もできます。高校英語しか分からないので、これを使ってなんとかアメリカをサバイブしています。

Ray-Ban Metaスマートグラス

AirPods Proと有線のEarPods — 実はAI時代になって荷物が増えました。昔は「今の時代に有線イヤホンなんか使わないでしょ」とAirPodsだけだったんですが、最近はAIの音声入力を使うのでこれが手放せません。プロンプトをキーボードで手打ちすると時間がかかるから、AquaVoiceとTypelessという音声入力ツールで、スマホもパソコンも全部しゃべって操作しています。有線イヤホンはマイクがゼロ距離にあるので、ささやき声でも音声入力できるのが本当に優秀なんです。

AI音声入力の相棒、有線イヤホン

CIO NovaPort SLIMの充電器 — 薄型で45Wの急速充電ができるので、ノートパソコンもスピーディーに充電できます。

Apple Watch Series 11 — ジェットブラック、何気に最新です。僕の使い方はちょっと特殊で、iPhoneのアウトカメラで撮影しながら、手元のApple Watchで映像確認・シャッター・録画の停止まで遠隔操作しています。一人撮影の必需品です。

Apple Watchでカメラを遠隔操作

化粧ポーチは持たない。ジップロックが正解

お薬系の日用品は、化粧ポーチではなくジップロックのフリーザーバッグに入れています。女性ミニマリストの方にも「化粧ポーチを手放してフリーザーバッグにしています」という人がいるくらいで、中身が見えるし、粉で汚れたら新しい袋に替えればいいから衛生的。軽くて、中身のサイズに応じて圧縮もできます。

中身は保湿剤、日焼け止め、かゆみ止めのムヒ、クレアチンとビタミンD・亜鉛のサプリ、コンシーラー、喉の漢方です。

ポーチの代わりはジップロック

服は2着だけ。メリノウールで着回す

これが旅の衣類たち。半袖のTシャツと長袖です。今回はサンフランシスコとオースティンをまたぐ旅で、サンフランシスコは最高気温20度・最低気温13度と夜は冷えるので長袖も持ってきました。

どんな旅でも、僕は服を2着しか持っていきません。旅の荷物を減らす最大のコツは、服を最小限にすること。お風呂に入ったらそのまま服も一緒に洗って干しておけば次の日使えるので、2セットを現地で洗いながらローテーションします。

下着と肌着は全部メリノウール素材です(靴下も)。数日着ても匂わない素材で、登山家が荷物を減らすために使うことで有名。肌着1着1万円、パンツ6,000円と値は張りますが、冬は暖かく夏は涼しいので体温調節がしやすく、洗濯の回数も減らせます。

旅の荷物のほとんどは、みんな服だと思うんですよ。服のために大きいキャリーケースが必要になって、カバンが重くなって、移動で体力が削られて、せっかくの観光名所を元気に歩けない——それって本末転倒ですから。1週間だろうと1ヶ月だろうと、この「2セットローテーション&メリノウール」で乗り越えています。

旅の服は2着だけ

Apple Parkのビジターセンターへ

いよいよAppleのビジターセンターに来ました。見ての通り、建物のどこにもリンゴマークがないんですよね。ロゴがないからパッと見はAppleと分からない、おしゃれな美術館みたいな建築です。

ここは一般のお客さんも入れる場所なので、アメリカ旅行をする人にはぜひおすすめです。今回はガジェット系の大先輩たち——ゴリミーさんや、ギズモード・ジャパンの方々ともご一緒しました。僕、ギズモードもゴリミーさんのブログも昔からRSSで定期購読している読者なので、ずっと興奮してました。

中のカフェはiPadで注文するスタイル。メニューにはアレルギー表示がすべて出て、ビーガン対応もある。環境配慮なところがAppleっぽい。ちなみにアメリカでは「デカフェ」じゃなくて「ディキャフ」と言うと通じます(半年前にAIに聞いて覚えました)。

Apple Parkのカフェでコーヒー

ここでしか買えないApple限定グッズも売っています。虹色のリンゴマークが入ったキャップとかTシャツとか。編集担当のりくと君に「お土産に買ってきて」と言われたけど、カバンに入らないから自分で買いに来てくれ(笑)。

ここでしか買えないAppleキャップ

夜はホテルのジムで筋トレ。ちなみにこの日、ミニマリストなのにUberのタクシーにiPhoneを置き忘れるという大失態をやらかしました。みんなバタバタで探してくれて、無事見つかったからよかったものの、見つからなかったらこの日撮った動画が全部おじゃんでした。本当にありがとうございました。

本物のApple Parkへ。ジョブズが最後に残したプロジェクト

翌朝、ついにApple Park本体へ。2017年に完成したリング状の本社です。スティーブ・ジョブズが最後に残したプロジェクトで、彼がこの構想を発表したのは亡くなるわずか4ヶ月前のことでした。

Apple Park全景

一周約1.6kmの円形の建物ですが、世界最大級の自然換気で、1年の大半——約9ヶ月をエアコンに頼らずに過ごせる設計。敷地の20%が建物で、80%は自然。ジョブズが果樹園を好きだったことから、園内にはたくさんの果物の木が植えられています。社員用の自転車が600台あって、レディー・ガガがライブをしたステージもある。テクノロジーと自然が融合した、遊園地みたいなオフィスでした。

Apple Park内のレインボーステージ

発売前のiPhoneを限界まで壊す「耐久性ラボ」

Appleの耐久性ラボにも潜入しました。ここは、みんなが持っているiPhoneを水に浸したり落としたり、あらゆるダメージを与えて「それでも壊れない」ことを確認する場所。iPhone 17のラインナップが水を浴び、コンクリートやいろいろな材質の床に落とされていました。

iPhoneの防水テスト

「なぜここまでやるのか」という質問への答えが印象的でした。製品が長持ちすれば買い替えが減って、廃棄も減る。長く使えることは、一番地味で一番効く環境対策だから。「長く使えたらiPhoneの売上が落ちるのでは?」という質問にも、「最新のものがいい人と、長く使えるものがいい人、2種類の派閥をカバーできるので問題ない」と。

日本メディア初公開「パッケージングラボ」

なんと日本メディア初潜入として、Appleのパッケージングラボを取材させていただきました。「開封体験の教科書」と世界中のデザイナーが仰ぐ、計算し尽くされた梱包の裏側です。

歴代のパッケージが並んでいて、「昔はこうやってプラスチックをベリベリ剥がしてたよね」という懐かしさから、どんどん紙に置き換わり、どんどん薄くなっていく進化が一目で分かります。薄くなれば配送で一度に多く運べる。今は紙袋の取っ手まで紙(ティッシュと同じ素材だそうです)。

紙袋の取っ手まで紙

嬉しかったのは、取材の中で「日本」というキーワードが何度も出てきたこと。折り紙からインスパイアされた梱包技術の話もあって、無駄を削ぎ落としたAppleの製品に、日本の職人技と引き算の美学が宿っているのを感じました。

テスラのロボタクシーに乗る

移動はテスラのロボタクシー。赤いモデルYが迎えに来て、監視員の方は乗っているものの、運転は完全に自動です。

すごいのは、これが僕の乗っているモデルYと同じ市販車ということ。特別なセンサーの塊ではなく、カメラだけで自動運転してそのままタクシーとして働いている。逆に言えば、将来は乗っていない間に自分の自家用テスラをタクシーとして貸し出して稼いでもらう、という未来もあり得るわけです。

ロボタクシーで移動

iPhoneを分解するロボット「Daisy」

飛行機で3時間、オースティンへ。ここにはiPhoneのリサイクル用分解ロボット「Daisy」があります。

Daisyは使用済みiPhoneをただ砕くのではなく、部品ごとに外して素材を種類別にリサイクルに回します。ディスプレイを取り除き、マイナス80度の冷気を当ててバッテリーを回収する。世界に2台あって、合わせて年間最大240万台をリサイクルできます。

Daisyの分解ライン

ここで大事なのは、iPhoneは使えなくなっても価値がゼロにならないということ。中にはアルミや銅、コバルト、金——製品として終わっても、大事な素材が生きています。実際、今年発売されたMacBookは全体の60%が再生素材で、歴代Apple製品で一番リサイクル割合が多い製品だそうです。誰かが手放したiPhoneが、別のApple製品の中でまた生きている。

僕が毎年iPhoneを買い替えても損しない理由

ところで皆さん、古いiPhoneが家に眠っていませんか?

調査では、日本人の2人に1人(55%)が使わなくなったスマホを自宅に保管していて、下取りに出している人はたったの17%だそうです。僕は毎年iPhoneを買い替えていますが、「しぶさんお金持ちだね」と言われるたびに違うんですと答えています。古いiPhoneを下取りに出して、その差額で買っているだけ。Apple製品はリセールバリューが高く値崩れしにくいので、「古いものを手放して、新しいものを手に入れる」というミニマリストの思想にすごくマッチしているんです。

眠っているスマホには、3つのコストを払い続けています。

それでも動けないのは「どこに売ればいいか分からない」「初期化が分からない」「データを抜かれそうで怖い」から。実は「個人情報の心配がなければ買取を検討する」人は6割いて、みんな売りたくないんじゃなくて、怖くて動けないだけなんですよね。

その解決策のひとつが、今回体験したApple Trade In(下取り)です。

Apple Trade Inの下取り額チェック画面

正直に言うと、金額だけならフリマアプリの方が高いことが多いです。ただ、フリマは写真を撮って説明文を書いて、値下げ交渉されて、梱包して発送して、たまにトラブル対応もある。「何も考えなくていい」ことに価値を感じる人にこそ、この仕組みは向いています。

まとめ:ジョブズが愛した「引き算の美学」

取材を終えて帰国しました。円安による物価高騰、AIによるメモリ価格の高騰で、Apple製品の値上げも続いています。だからこそ、1つのものを長く使うこと。そして新しく買うときは古いものを手放して循環させ、経済的にも賢く買うこと。物価高騰の時代にますます大事な考え方だと思いました。

僕の著書『手ぶらで生きる。』でも「毎年iPhoneを買い替えて、古いものを売る」話を書きましたが、その裏側でAppleがここまで「無駄を減らすこと」に真剣だとは思いませんでした。ジョブズが愛した引き算の美学は、製品にも、パッケージにも、リサイクルにも生きています。

取材を終えて、愛車のテスラで

この記事で紹介した持ち物リスト

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▼ 動画版はこちら

耐久性ラボのテスト映像やDaisyが動く様子は、ぜひ動画でご覧ください。

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